小学生区間 平戸 2位争い 競り勝つ

 3チームが同タイムでゴール。その1秒後には、別の3チームが迫っていた。白熱した小学生区間の男女総合2位争いは、着差で平戸Aが競り勝った。

 「できるだけ上位で渡す」。2年連続でスタートラインに立った女子の吉田(山田6年)は自己ベストを9秒縮め、7位の好位置でつないだ。男子の白石(大島6年)は中学生との練習などで培ってきた持久力とスピードで、次々と前の選手を追い抜き2位に浮上。終盤に並ばれたが「絶対に抜かれない」と力を振り絞った。

 昨年の19位からの大躍進に、仲間や指導者たちと喜びをかみしめた。この春、中学生になる吉田は「剣道も陸上も頑張りたい」、白石は「中学に陸上部はないけれど、走り続ける」とさらなる成長を誓い、後輩たちへ「次は2位よりも上を目指して」と思いを託した。

平戸Aの12区吉田(山田、右)から13区白石(大島)へたすきリレー=トランスコスモススタジアム長崎

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