冷蔵倉庫の冷熱工事事業、阪和興業が進出 ブリヂストン子会社から事業譲受け

 阪和興業は26日、ブリヂストンの完全子会社から冷蔵倉庫向け冷熱工事事業を承継するため、2社間で基本合意書を締結したと発表した。

 内容や条件などを詰めて本契約を結び、今年7月までに事業譲受を目指す。阪和興業は鉄骨工事や屋根・壁工事を手掛ける鉄構営業部との連携を図り、新規事業を展開していく構えだ。

 事業承継するのは国内での産業資材、インフラ資材、工業用ゴム、樹脂製品の販売・施工を事業とするブリヂストン化成品ジャパン(本社・東京都港区、社長・白坂富美夫氏)の冷熱工事事業。グループでは1969年から食品などの冷蔵・冷凍倉庫の工事を手掛け、これまでに約2千件の施工実績がある。現在、同事業の正社員は18人。

 阪和興業は、同事業を吸収分割の方式で継承。鉄骨工事などと組み合わせ、工事事業部門の新たな柱として展開していく。また、同社は魚介類など水産物を主体とした食品事業でもシェアが高く、取引先などの冷凍・冷蔵倉庫需要なども取り込む方針だ。

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