スリッパが自動駐車!?日産の先進技術で老舗旅館が未来型旅館に進化

自動駐車!?するスリッパ

日産は、新型リーフに搭載している自動駐車機能「プロパイロット パーキング」の技術から発想し、旅館のアメニティグッズや備品を整理整頓する「ProPILOT Park RYOKAN」を2018年1月25日に公開した。

プロパイロット パーキングは、新型リーフに搭載している自動駐車技術で、わずか3操作で、駐車に必要なステアリング、アクセル、ブレーキなどの操作を自動制御する。駐車スペースにあわせ、後向き駐車、前向き駐車、縦列駐車を選択することもできる。

日産は、300年以上の歴史を誇る箱根の老舗旅館「一の湯本館」の協力のもと、先進の自動運転化技術でおもてなしを進化させた未来型旅館を公開した。

ProPILOT Park RYOKANでは、スイッチひとつで玄関先のスリッパが自ら宿泊客をお迎えする位置に整列する。

また、客室では座布団やテーブル、リモコンなども自ら定位置に移動する。宿泊客や従業員の手を煩わせず、安全かつ正確に、様々なアイテムが空きスペースを検知して戻る様子は、まさにプロパイロット パーキングがもたらす利便性を表現している。

ProPILOT Park RYOKANとは

新型リーフに搭載しているプロパイロット パーキングがスイッチ操作で駐車を自動アシストするのと同様に、ProPILOT Park RYOKANでは、スイッチ操作で「様々な備品」が、自ら定位置へと移動し、自動的に整理整頓される。

玄関、宿泊室などの天井に設置されたカメラが、スリッパや座布団などの位置を把握し、リアルタイム画像処理技術とソナー情報を組み合わせ、それぞれが進行すべき正しい位置を指定する。その情報をもとに、自走機能を持つスリッパ、座布団、テーブル、リモコンなどが空いているスペースへと自ら「駐車」を開始する。

スイッチ操作だけで、スペースを正しく確認し、向きを切り返し、隣接スリッパにぶつからず動くその様子は、まさに先進の自動駐車機能プロパイロット パーキングを彷彿とさせる。

また、2018年2月1日からは日産グローバル本社ギャラリーにて、ProPILOT Park RYOKANのひとつである「スリッパ」のデモ展示を行う。

© 株式会社MOTA