鎌倉市 「未病センター」を開設 市福祉センター1階に 鎌倉市

骨密度などの測定機器を設置

 鎌倉市は1月22日、市福祉センター1階に「未病センターかまくら」を開設した。県が進める「未病の改善」の取り組みの一環で、各種測定機器が無料で使えるほか、保健師など専門家が常駐し健康に関するアドバイスを行う。市では「身体の状態を『見える化』することで、健康づくりにつなげてもらえたら」と話す。

 同センターが開設されたのは、市福祉センター(御成町20の21)1階。

 身長・体組成、骨密度、血管年齢・ストレス度、肺年齢などが測定できる機器が設置され無料で使用できるほか、保健師や栄養士が結果に基づく健康づくりのアドバイスを行う。市や県が実施している未病改善や、健康に関する情報コーナーも設けられている。

 利用できるのは、祝日を除く月曜日から金曜日の午前10時から午後3時まで。

 市市民健康課では「健康状態をセルフチェックすることで、健康寿命の延伸につなげてもらえたら。今後はイベント等も開催していきたい」と話す。

県内28カ所目

 「未病」とは心身の状態は健康と病気の間を連続的に変化するものだと捉え、その変化を表す概念。

 高齢化が進むなか、県は「未病の改善」を重点施策「ヘルスケア・ニューフロンティア」の柱の一つと位置付け、健康長寿日本一を目指している。

 「未病センター」もこうした取り組みの一環で、県が独自の認証制度を設けているもの。現在、自治体のほか企業や学校法人が主体となって県内各地で設置が進んでおり、同センターが28カ所目となった。

 1月22日には松尾崇市長や山田直人市議会議長をはじめ、関係者が出席して開所式が行われた。終了後には、参加者らが実際に測定機器を体験。骨密度などを計測した市老人クラブ連合会「みらいふる鎌倉」第3地区地区長の小原英雄さん(75)は「保健師さんのアドバイスが参考になった。自宅からも近く、近所の人たちにも紹介したい」と話していた。

 問い合わせは市市民健康課【電話】0467・61・3943へ。

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