多彩な楽器親子で奏でて 平塚で体験会

 オーケストラを構成する多彩な楽器に実際に触れて奏でる「親子楽器体験」が28日、平塚市山下の旭南公民館で行われた。市内を中心に活動するアマチュアオーケストラ「平塚フィルハーモニー管弦楽団」のメンバーを先生に、小学生とその保護者ら17組36人が楽器コーナーを順に巡り、最後に楽団の演奏を楽しんだ。

 旭南と旭北の2公民館の共催による家庭教育学級で、一昨年に続き2回目。担当者は「見ることはあっても触れる機会のめったにない楽器を、とにかく体験してもらうこと。何らかの音は出るので、楽しんでもらえれば」と話す。

 公民館大ホールに九つのコーナーを設け、バイオリンやビオラ、チェロなどの弦楽器、フルートやピッコロ、クラリネットなどの管楽器、ティンパニやシンバルなどの打楽器と、オーケストラで活躍する楽器が勢ぞろい。各コーナーで10分ずつ、1時間半で全員が全コーナーを回る仕組みで、会場はにぎやかな音にあふれた。

 チューバやコントラバスなど大きく重い楽器は脇で支えながら、団員たちは実演を交えてそれぞれの楽器の特徴や持ち方、音を出すこつを丁寧に説明。「ビオラはバイオリンより大きくて音も低いよ」「管楽器は強く吹くのでなく力をうまく抜いて」などと声を掛けた。クラリネット本来の優しい音色を出そうと、何度も団員のアドバイスを受けて挑戦した松木笙子さん(9)は「難しかったけど、いい音が出てうれしい」と顔を輝かせた。

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