ヒュー・グラント「パディントン2」 落ち目の二枚目俳優を熱演

「僕の子供たちはこの作品を見せると逃げてしまう。出ずっぱりの僕が嫌みたい」と語るヒュー・グラント(寺河内美奈撮影)

 クマのパディントンが活躍する映画シリーズ「パディントン2」(ポール・キング監督、英仏合作、全国公開中)で、英俳優、ヒュー・グラント(57)が悪役で落ち目の二枚目俳優を熱演し、ファンを驚かせた。当の本人は「親子で楽しめる素晴らしい作品ができた」と新境地に胸を張る。(高橋天地)

 原作は英作家、マイケル・ボンドの国民的な人気を誇る児童文学「くまのパディントン」。グラントの役どころはパディントンと敵対する落ち目の俳優、ブキャナン。金やピンクの派手な衣装に身を包み、手品とミュージカル・ダンスが得意。満面の笑みを浮かべた猛烈にうさんくさい男を演じ、観客の笑いを誘う。

 「ブキャナンは普段の僕のイメージとかなりかけ離れた役ですね」と苦笑いするグラント。とうに俳優としての旬の過ぎた現実を受け入れず、プライドだけは高く、かつての栄光に固執する姿は痛々しく滑稽ですらあり、パディントンを食ってしまうほどの存在感をみせた。

三枚目を怪演するヒュー・グラント(左)

続きは、http://www.sankei.com/entertainments/news/180126/e...

© 株式会社産業経済新聞社