《いか文庫 本日は閉店なり》お正月、イカがお過ごしですか?

『広告会社、 男子寮のおかずくん』 著:オトクニ 600円 リブレ 『走る?』 著:東山彰良、中田永一、 柴崎友香ほか 700円 文春文庫

店主(以下 店) :バイトちゃん、新年初日、おつかれさまでしたー。

バイトちゃん(以下 バ) :おつかれさまでした!いきなりですが、店主にとってお正月といえば?

店:実家で美味しいものたくさん食べてー、寝てー…太る…。

バ:冬はおいしいものいっぱいですもんね! 

店:おせちとか、雑煮とか、あと地元山形の郷土料理の芋煮とか、たくさんあるからねぇ。

バ:お正月も芋煮なんですね。

店:芋煮に餅入れて食べるのが美味しいのよう。でもいちばんよく食べるのは、鍋かな。

バ:鍋!確かにお正月に限らず、この時期にはいいですね!  

店:でね、鍋といえば、この漫画『広告会社、男子寮のおかずくん』に出てくる、なまツバ飲むくらいおいしそうな「カレー鍋」が食べたくて仕方ないのよね。男子寮に住む4人の男子たちが、週1回、部屋に集まってご飯をつくりあって食べるっていう話なんだけど…。

バ:カレー鍋、おいしいですよねぇ。

店:食べたことあるの!?

バ:一回だけ、お店で食べたことがあります!そこのお店はカレー鍋にエビ天を入れるんですけど、こんなに贅沢していいの?と思うほど、おいしかったです! 

店:エビ天!?このお話では、卵入りのお揚げが入ってたよ。そしてシメが、ご飯とチーズを入れたリゾットなの! 

バ:リゾット!いいですねぇ。

店:食後には、さらなるたまらないシメが出てくるんだけど、それは読んでのお楽しみ! 

バ:リゾット以上のシメって、何だろう?読んでみます! 

店:バイトちゃんは、お正月はいつも何してるの? 

バ:お正月は駅伝を見て、母校の後輩たちを応援します! 

店:駅伝、私も好き!選手たちの力走を、いろんなもの食べながら見て…。結局、太る…。

バ:駅伝つながりで、最近『走る?』という短編集を読んだんですよ!

店:そんな短編集あるんだね! 

バ:マラソンで記録を出すため、ダイエットのため、嫌なことを忘れるため、いろんな目的の「走る」話が入っているんです。中には先輩にパンを買いに行かされる„パシリ“で「走る」エピソードも!

店:パシリまで! 面白そう! 

バ:私のまわりの走るのが趣味の人たちって、前向きな人が多いんです。「走る」という行為が、とにかく前へ前へと足を踏み出すからなのかな?って、読んでいて思いました。走ることって奥深いなぁって。

店:バイトちゃんも走るの?

バ:走りたい気持ちはすごくあります!この本をきっかけに、仕事においても走り続けることが大事だと気づいたので、新しい一年も気持ちを新たにがんばりたいと思いました!

店:それは私も読まないとだね! さぁ、今年も、走りだそう!!

© 株式会社産業経済新聞社