海外滞在中気になる通信費
海外旅行中も日本と同じように携帯電話を利用できる時代になりました。
大手キャリアでは国際ローミングサービスと言って、現地の通信会社に繋いで通常利用できるサービスもありますが、こちらは高額なのがネック。
帰国したら驚きの費用が請求されていたという経験をされた方もいらっしゃるのではないでしょうか?
とはいえ、海外でも普段と同じようにメールもしたいし、SNSも利用したいですよね。
割とお得に海外での通信環境を整えられるのが、海外用Wi-FiレンタルとプリペイドSIMカード。
どちらがよりお得なのか、そしてそれぞれどんなメリット、デメリットがあるのかご紹介いたします。
海外Wi-Fiレンタルサービスとは
海外渡航先ですぐ使えるように設定されているモバイルWi-Fiルーターをレンタルし、渡航先でそのWi-Fiに繋いでサービスを利用する方法です。
費用は渡航先や会社、プランにもよりますが、1日1,000円~1,500円程度。
Wi-Fiルーター1台で複数のガジェットと繋ぐことができるので、パソコンとスマホ両方にWi-Fiを繋ぐことができます。
あるいは、友人同士での旅行の場合、何人かで1台のWi-Fiに繋ぐことができるので、料金をシェアできればさらにお得に感じるかも!
ヨーロッパなどは周遊Wi-Fiがあり、国をまたいでも同じモバイルWi-Fiが使えるので便利です。
海外Wi-Fiレンタルのデメリット
メリットがあれば、デメリットもあります。
まず、Wi-Fi機器は空港でのピックアップが必要。
ギリギリに空港に到着すると、ピックアップに行くのも時間ギリギリということは多々あります。
また、1日ごとの課金なので、海外滞在が長期間になるほど費用が高額になる可能性があります。
もちろんデータのみなので電話代は別です。(LINE電話などデータで使える電話機能には利用可能です)
そして、友人同士でレンタルしたとしても、別行動してしまうと誰かは使えないですね。
毎日充電が必要で荷物が増えること、充電が切れてしまうと使えなくなってしまうことは、細かい点ではありますが、デメリットの1つと言えるでしょう。
次のページ:プリペイドSIMカードのメリットとデメリットも解説!
プリペイドSIMカードとは
以前は携帯の通信会社は大手キャリアに限られていましたが、今は格安SIM会社も含めて好きに選べる時代。
筆者もSIMフリーのiPhoneに格安SIMを入れて利用しています。
このようにSIMフリーのスマホを持っている方は、海外渡航先でその国のSIMカードを購入して、自分のスマホに入れて使うことができます。
短期間の滞在である旅行者用に用意されているのが、プリペイドSIMカードです。
費用は渡航先によってもそれぞれですが、筆者の感覚では海外Wi-Fiレンタルの3分の1~4分の1くらいです。
渡航先の空港の到着ロビーに通信会社のお店があるので、そこでSIMカードを購入すると、店員さんがSIMカードの入れ替えや設定までほとんどやってくれますよ。
開通後は、電話やデータ通信が日本にいる時と同じように使えるのでとても便利です。
プリペイドSIMカードのデメリット
そもそもSIMフリーのスマートフォンをお持ちでないと、SIMカードは使えません。
例えば、もう使っていないけどSIMフリー機種をお持ちであれば、最新機種をお持ちである必要はないです。
デメリットの1つは、日本での電話番号が使えなくなることです。
渡航先の国のSIMカードを入れてしまうので、電話番号も一時的に渡航先の国番号で個別の電話番号が付与されます。
日本からお仕事の電話などがかかってくるという方は、その旅行中は普段の電話番号は使えないので注意が必要です。
ちなみに、データ通信だけのプリペイドSIMカードもあり、筆者はそちらを選んでいます。
今はLINE電話やSkypeなどデータ通信さえできれば音声通話ができるサービスが整っているので、特に海外で電話をする必要がないからです。
もう1つ大きなデメリットは、SIMカードを手に入れるまでは通信環境がないこと。
渡航先の到着空港でフリーWiFiに繋げれば安心ですが、空港にSIMカードショップがなく市内まで行かなくてはいけない場合など、その間はオンラインマップを見れなかったり、インターネットを使えなかったりと、不便を感じるかもしれませんね。
また、日本に帰国した際は、自分でSIMカードの入れ替え、そして日本のSIMカードのアクティベーションまで行わなくてはなりません。
やり方が分からない場合、調べようと思っても海外のSIMカードのままでは4Gに繋げないので、どこかWi-Fi環境が整っている場所でないと調べることができません。
ただし、一度やってしまえばSIMカードのアクティベーションはそんなに難しくないので、帰国後の1ステップではありますがそこまで面倒ではありません。
Wi-FiレンタルとSIMカードどっちが良い!?
まず、費用だけで考えると、断然お得なのは、渡航先のプリペイドSIMカードを利用することです。
先日ハワイに7泊9日で旅行に行ったのですが、その際はAT&T社のプリペイドSIMカードを利用しました。
9日間、日本にいる時と同じようにスマホを使えて、金額は25ドル!
Wi-Fiレンタルだと、プランにもよりますが1日1,300円程度なので、9日間のレンタルの場合、約12,000円です。
プリペイドSIMカードにすることで、海外の通信費は約4分の1に抑えることができました。
また、海外はホテルやカフェもWi-Fi環境が整っているので、パソコンはそちらでWiFiに繋ぐことができて不便を感じることもありませんでした。
個人的には、せっかくSIMフリーのスマホを持っているなら、海外渡航の際はプリペイドSIMカードを利用するのがお得で節約にもつながると思います。
通信環境も多様に選べる時代
国際線CAとしての乗務をスタートした頃はまだスマホもなく、国際線のフライトに出かけたら数日間音信不通と言うことが当たり前でした。
今は、海外での通信環境も選べる時代。滞在期間や利用するガジェット、費用面や使いやすさなどを考慮し、自分に合った通信環境を選んで海外での通信費用も賢く節約したいですね。