日立金属の電線材料セグメントの17年4~12月期連結決算(国際会計基準=IFRS適用)は、売上高1713億8千万円で前年同期比2・6%減、調整後営業利益109億2300万円で同8・8%増。注力分野である鉄道・医療・電装部品などが増益だった。減収は17年7月にSHカッパープロダクツなどのセグメント区分を電線材料から特殊鋼製品に変更したため。
電線では鉄道車両用電線が中国向けなどで大きく伸び、機器用電線が半導体製造装置、工作機械向けで増加し、巻線も自動車、産業機械向けが好調。機能品では自動車関連の各種センサ、電動パーキングブレーキ・ハイブリッド車用ハーネスが伸長しブレーキホースも堅調。医療用プローブケーブルは海外向け需要が増えた。注力分野の売上高は鉄道が29%増、医療が15%増、電装部品が20%増。
通期利益予想は下方修正
通期利益予想は、下方修正した。売上高は2320億円(17年4月予想は2100億円)と上振れするが、調整後営業利益は155億円(同170億円)に下方修正した。原材料高による影響に加えて、一部の売上げ計上が次期にずれるため。