HCGシンポジウム 「雰囲気メガネ」が受賞 神奈川工科大学 沓澤渉さん 厚木市

雰囲気メガネをかける沓澤さん

 神奈川工科大学ホームエレクトロニクス開発学科の沓澤(くつざわ)渉さん(4年)がこのほど、石川県金沢市で開催された電子情報通信学会ヒューマンコミュニケーショングループ(HCG)主催のシンポジウム2017で、学生優秀インタラクティブ発表賞を受賞した。

 沓澤さんが発表したのは、メガネ型情報端末「雰囲気メガネ」のLED光色を用いた自転車運転状況の可視化。審査は口頭発表とデモまたはポスター形式で行われた。「口頭発表での失敗を引きずっていたけど、ポスターとデモ発表でたくさんの人が来てくれたので、手応えはあった」と振り返る沓澤さん。それでも「受賞にはびっくりした。嬉しかったです」と満面の笑み。

 沓澤さんの所属する山崎研究室では、「雰囲気」をテーマに研究をしている。沓澤さんは昨年4月から、(株)なまえめがねと共同で「雰囲気メガネ」の研究を開始。自身も、毎日座間市の自宅から大学まで、片道10Kmの道のりをロードバイクで通うほど自転車好きなこともあり、メガネを題材にしたという。同メガネは、自転車走行時の走行感や危険を可視化するもの。開発にあたり、「速度の表示方法を工夫した」と言い、「あえて速すぎる=赤、普通=緑、遅い=黄と単純な色にすることでわかりやすくした」と話した。

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