31日に県内一斉に行われる全国瞬時警報システム(Jアラート)のサイレン音再生訓練で、江ノ島電鉄(藤沢市)が訓練参加のために電車を一時的に停止させることが30日、分かった。
同社によると、午前11時にサイレン音が鳴った後、藤沢−鎌倉間を走行中の電車を次の駅で停車させる。運転手と車掌が周囲の確認作業を行うため、運転を一時見合わせるという。
一連の行動は「運転抑止」と呼ばれ、通常は人身事故などのトラブル、強風や大雨といった悪天候の際に運行を一時ストップさせる。同社は「県や市など多方面から訓練参加の依頼があった。社としてできることをやろうと考え、実施を決めた」と話している。
1週間ほど前から車内や各駅にチラシを掲示し訓練実施を告知してきたが、31日も事前に車内アナウンスで乗客に知らせるという。
JR東日本や私鉄各社は県内で通常通り運行し、訓練の予定はないという。