今夜ほど、雲の隙間を探す機会はなかなかない

皆既月食、しかも継続時間が長い好条件の夜に、なぜ雲が広がってしまうのか。本来、太平洋側の晴天率が高い時季だけに、地球表面にへばりつくしかない生き物であることを悲しんでいます。ただし、北日本の太平洋側だけでなく、東日本の太平洋側でも、雲の隙間から垣間見るチャンスがゼロとは言い切れないので、粘ってみる価値はありそうです。

そうした雲の窓すらほとんどないのは九州地方で、この方面は今夜遅くには雪や雨の降る地域が多いです。降水域が1日にかけて四国や近畿へ移動するに伴い、西日本は山地を中心に路面状態に大きく影響するほどの積雪となるおそれも。さらに、1日夜から2日午前には関東でも雪の降る予想で、内陸の冷気が幅を効かせるという悪い筋書きを採用すると、東京あたりでも積雪を意識する必要が出てきます。

気象予報士・高橋 和也

画像について:31日夜の天気・2月2日朝の天気 予想

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