三浦ふれあいの村 4月から新名称へ 三浦市

 神奈川県は、今年4月から民間事業者に運営が移行する「県立三浦ふれあいの村」(初声町和田)=写真=の新名称を「三浦YMCAグローバル・エコ・ヴィレッジ」に決定した。

 72年に建設されて以降、キャンプやマリンアクティビティなどを体験できる野外教育拠点として、市内外の学校・青少年団体から利用されてきた同施設。財政難を理由に公共施設の見直しを進めている県は、昨年末の県議会に運営事業者を民間とする条例改正案を提出、議決されている。

 移行先は、現在の指定管理者である公益財団法人「横浜YMCA」。2038年までの20年間、土地と建物が無償で貸し付けられるのに伴い、施設名や施設利用料も変更。県からの助成がなくなるため、運営費は利用者の実費負担となり、県内の幼稚園・小中高生の宿泊の場合、1泊1名103円から1300円、寝具代も80円から500円に値上がりとなる。

 そのほか、テント泊を本格的にスタート。青少年団体は1泊1張り一律4000円でキャンプを楽しむことができる(テントや食材、調理器具は持ち込みのみ、繁忙期料金あり)。

 森田義彦所長は今後について「従来の野外活動や体験学習に加え、豊かな自然に囲まれた長浜から環境保全を啓発したり、訪日外国人の受け入れや国際交流にも力を入れていきたい」と展望を述べた。

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