徳川家康の外交顧問として江戸初期に活躍したイギリス人、ウィリアム・アダムス(日本名・三浦按針(あんじん))ゆかりの長崎県平戸市など4市長は31日、東京・渋谷のNHK放送センターを訪問し、東京五輪がある2020年に按針を大河ドラマ化するよう要望した。
平戸、大分県臼杵、静岡県伊東、神奈川県横須賀の4市は、按針の顕彰や各市の魅力発信を目的に「ANJINプロジェクト連絡協議会」を組織し、大河ドラマ化を目指している。
要望は4回目で、各市議会議長も同行。連絡協会長を務める中野五郎臼杵市長がNHKの佐藤高彰制作局長に要望書を手渡した。
各市長は按針の豊かなストーリー性や現代人がグローバリズムを考える上で参考になることを強調。黒田成彦平戸市長は、按針の埋葬先を探す発掘調査で人骨が見つかり、現在詳しく調査していることを報告しながら「観光活性化へのきっかけづくりのため、ぜひ大河ドラマに取り上げてほしい」と求めた。佐藤局長は「検討材料の一つとして前向きに考えたい」と応じた。
