按針らを題材に大河ドラマを ゆかりの横須賀市などがNHKに要望

 徳川家康に外交顧問として仕えた英国人ウィリアム・アダムズ(三浦按針、1564〜1620年)ゆかりの横須賀市など4市の市長や議長らが31日、東京都渋谷区のNHK放送センターを訪れ、按針と家康を題材にした大河ドラマの制作を要望した。

 横須賀からは上地克明市長、木下憲司市議会議長、按針の菩提(ぼだい)寺である浄土寺(同市西逸見町)の住職が訪問。大分県臼杵市、静岡県伊東市、長崎県平戸市の各市長も同席した。NHK側は制作局長らが応対した。

 上地市長は今後4市で行う署名活動に触れ、「大河ドラマに向けてこれまで以上の盛り上がりを見せている」と熱気をPR。住職は、按針と家康の関係を「経済や外交問題など現代の課題を深く学べる素材」と指摘し、大河ドラマ制作の意義を強調した。NHK側は「熱意や教えていただいたことを真摯(しんし)に受け止めて、前向きに検討したい」と応じた。

 4市は2013年、按針の功績の顕彰と各市の魅力を発信する「ANJINプロジェクト連絡協議会」を発足。NHKへの要望活動は4度目。

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