水道管凍結、横浜市内でも多発 市相談窓口に350件 横浜市緑区

凍結により亀裂が発生した給水管

 関東の広い範囲に「低温注意報」が出された先週、横浜市内では氷点下まで気温が下がったことによる水道管凍結の相談などが1日で350件に上った。緑区内でも凍結による水道管破損が相次いで発生し、区内業者らが対応に追われた。

 横浜市内の気温が氷点下に達した先月24日から翌25日にかけて、横浜市水道局が設置するコールセンターには、午前0時から午後3時までの15時間に約350件の相談が寄せられた。相談の内容は水道管凍結による断水や漏水など。市水道局によると「普段は凍結による相談はほとんどないが、この日は多くの相談が集中した。異例なこと」と話す。

 同局によると水道管は氷点下になると凍結の恐れがあり、水道管に亀裂が発生する場合があるという。

 「低温注意報」が発令された24日から翌25日にかけて市内の気温は氷点下2度前後まで下がったとみられる。25日の早朝になると区内の水道業者などにも問い合わせが集中。ある業者は「朝からなり続ける電話に対応し、週末にかけても休日返上で補修にあたった」といい、部品や補修のための問屋に注文が集中し、一時調達が難しくなることもあったという。

「各家庭でも対策を」

 気象庁の発表によると、2月以降も引き続き気温が低い傾向がみられるといい、注意が必要だ。横浜市では凍結を防ぐ方法として、 厚手の布や発泡スチロール系保温チューブ(市販品)などを水道管に巻きつけ、 その上にビニールなどを巻いて、直接冷気を受けないようにするなどの対策を各家庭に呼びかけている。また、蛇口が凍ってしまった時は、溶けるのを待つか、凍ってしまった部分にタオルなどをかけ、ゆっくりとぬるま湯をかける(※急に熱湯をかけない)などの対策を市HP上で発信している。

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