アルセロール・ミッタル、前12月期純利益2.6倍の5000億円

 アルセロール・ミッタルが31日に発表した2017年12月期連結決算は、純利益が45億6800万ドル(約4980億円、前期比2・6倍)だった。最終黒字は2期連続で、リーマン・ショック後の09年以降では最高だった。

 営業利益は54億3400万ドル(30・6%増)。部門別では、欧州事業が23億5900万ドルを稼ぎ、前期から倍近くの増益に。鉄鉱石価格の値上がりで鉱山事業も2・7倍の9億9100万ドルだった。NAFTA事業は減益だったが、前年は新労使協定を結んだことによる一過性の利益が8億3200万ドルあり、これを除いた実力ベースでは全部門で増益だった。

 売上高は686億7900万ドル(20・9%増)。粗鋼生産は9310万トン(2・5%増)で3年ぶりに増え14年と並び、09年以降では最高だった。鉄鉱石生産は5740万トン(4%増)だった。

 昨年10~12月期(4Q)連結決算は、営業利益が12億3400万ドル(前年同期比52・5%増)、純利益が10億3900万ドル(2・6倍)。粗鋼生産は2270万トン(4・1%増)、鉄鉱石生産は1440万トン(3・6%増)だった。

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