全電線、今春闘の要求決定=ベア3000円以上

 全日本電線関連産業労働組合連合会(全電線、中央執行委員長・岩本潮氏)は先月30日に関西支部で開いた中央委員会で、今春闘での要求内容を正式決定した。前回に引き続き35歳標準労働者賃金で3千円以上のベースアップを要求する。

 ベアの要求は2014年から5年連続となる。社会保険料や物価が上昇局面にある中で可処分所得を増やして生活不安の払しょくを目指すとともに、企業の生産性向上分を人材への投資に回すよう求める。

 一時金にはここ数年と同じく5カ月分中心で要求する。諸要求については労働時間の短縮に向けて、年間休日の1日間の増を求める。

 全電線は電線関連の産業別労働組合。現在は加盟・準加盟を合わせて37単組で組織されており、約2万4千人の組合員を擁している。要求の統一提出日は2月20日となっている。

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