【MLB】大谷、変わらぬ“日ハム愛” 渡米後も結果は「チェック」、清宮に「頑張って」

渡米前のセレモニーに参加したエンゼルス・大谷翔平【写真:荒川祐史】

渡米前夜にはまさかの“ライトゴロ”の夢「最近楽しい夢をあまり見てない」

 日本ハムからポスティングシステム(入札制度)でエンゼルスに移籍した大谷翔平投手が1日、渡米前に成田空港で出発ロビーでのセレモニーに出席した。この日、サポート契約締結を発表したJALによるイベントには一般客約200人、報道陣約100人が集結。「ワクワクしています」と心境を明かした二刀流右腕は、古巣・日本ハムへの“愛”も明かした。

 セレモニー後、そのままファンにも公開される形で行われた質疑応答。「とてもワクワクしてますし、サポートしていただけることに嬉しく思います」とJALへの感謝の気持ちも忘れることなく述べた大谷。その後、「感傷的な気持ちにならないか?」と聞かれると「寮なんかも全部荷物もまとめてきたので、そういうところでちょっとさみしいかなと。でも、思いのほか感傷的になることなく、意外とスッキリしています」と明かした。

 前日には「ぐっすり寝れました」というものの、「最近楽しい夢をあまり見てないので、変な感じはします」と意外な“エピソード”も披露。「ライトゴロでアウトになる夢を見ました」。こう言って笑いを誘った。

 また、古巣・日本ハムについて、渡米後も結果は「チェックすると思います」と即答。「日本球界を盛り上げてほしい選手はいるか?」と聞かれると「清宮くんって言ってほしいんですか? 頑張ってほしいと思います」と笑顔を浮かべ、再びファンの笑いを呼んだ。

マー君の助言には感謝「うまく対応できるように柔軟に行きたい」

 午前中に羽田空港から渡米したヤンキースの田中将大投手は、「国も文化も違うので、いろんなことが違って当たり前。そう思っていれば全てのことに柔軟に対応できる思う」と大谷にアドバイスを送った。これを伝え聞くと「そういう言葉を言っていただけるのは凄く幸せなことです。うまく対応できるように柔軟に行きたい」。4月にいきなりヤンキースとのカードが組まれているが、これについては「まずは僕は試合に出ることが目標なので、チームの主力としてそこに自分が加わわっていけるようにキャンプからしっかり自分をアピールしていきたい」と謙虚に話した。

「一番野球が上手い選手になりたいなと思って小さい頃から頑張っていますし、それは今も変わらないので、シンプルな目標に向かって一日一日頑張っていきたい」

 こう力強く宣言した二刀流右腕。大きな一歩を踏み出す。

(藤浦一都 / Kazuto Fujiura)

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