最大50時間の飛行を目指すSabrewing Aircraft社がエンジェル資金調達目標の140%を達成 2018年1月30日 – 米国カリフォルニア州カマリロ -- 無給油で最長50時間、5,000マイルの飛行が可能な無人航空機(UAV)を設計するSabrewing Aircraft(セイバーウイング・エアークラフト)社(本社:米国カリフォルニア州)が、初期エンジェル資金調達目標の140%を達成したと発表した。

ガソリンと電気のハイブリッド航空機を設計するSabrewing Aircraft社

 Sabrewing Aircraft(セイバーウィング・エアークラフト)社は、無給油で最長50時間、5,000マイルの飛行が可能な無人航空機(UAV)を設計している。バッテリーを使わずに、ガソリンと電気のハイブリッド方式で飛行し、いつでも、どこでも、あらゆる天候においても飛行が可能で、最大3,000ポンドの貨物を運搬するUAVの完成を目指す。 
 65%のスケールで制作される試作機の「The Draco-2」は、特許出願中の革新的なテクノロジーを採用し、高高度操作、アクティブ・ドラッグ・リダクション、高感度「感知・回避テクノロジー」を可能にして、操縦者が搭乗しなくても飛行できる。

 The Draco-2には以下の特徴がある。 

· 自動操縦または遠隔操縦が可能
· 現在すでに入手可能な同じ燃料、ツール、パーツを使用
· 悪天候を避けるために高高度飛行が可能 
· 操縦コストを大幅に軽減するアクティブ・ドラッグ・リダクションを採用
· 貨物航空機に比べ、狭いスペースに簡単に格納可能 

 「The Draco-2」の開発を推進するために、Sabrewing Aircraft社は100万ドルの上限で設定した資金調達第1ラウンドで、初期エンジェル資金調達目標の140%を達成した。同社の最高経営責任者エド・デ・レイエス氏は「このラウンドはもうすぐ終了します。ドローンに特化したファンド『ドローンファンド』、インテグロ株式会社、他の2つの投資先から資金を調達しました。デューディリジェンスは12月末に終了し、今年初めに資金調達が完了いたしました」と話す。
 日本のドローン関連企業アイ・ロボティクス社の最高財務責任者(CFO)である齋藤和紀氏は「Sabrewing社が開発し、市場に持ち込んだ新しいテクノロジーを楽しみにしています。新たな、そして、素晴らしい可能性を切り開いてくれることでしょう」と述べる。
 また、デ・レイエス氏は「積載量が多く、長距離飛行が可能なUAVへの取り組みは、ここ数年で進歩しています。私たちは2002年以来、複数のUAVを設計、構築してきました。当社のチームはGroup 5 UAVで協力して作業しています。これらの作業は、特に2000ポンドから4000ポンドの貨物を運搬できるUAVのニーズを満たすためです」と付け加えた。
 「The Draco-2」の試験飛行は、2018年5月に開始される予定。

■Sabrewing Aircraft社について

Sabrewing Aircraftはエド・デ・レイエスおよび最高技術責任者(CTO)オリバー・ガロウにより、大型UAVの製造のために2016年に創業。
https://www.sabrewingaircraft.com/

■ドローンファンドについて
日本人投資家により、ドローンのスタートアップ企業を支援するために900万ドルの資金で設立したファンド。ドローンファンドは日本および米国でドローン・エコシステムの確立を目指し、UAV/ドローン分野にエンジェル投資を提供している。
http://dronefund.vc

SabrewingのDraco-2のレンダリング イメージ

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