彼らは最高だった…「最終日で決まった」プレミアの移籍、TOP10

『FourFourTwo』は31日、「プレミアリーグで移籍マーケットの最終日に決まった取引TOP10」という記事を掲載した。

サッカー界では夏と冬だけに選手の新登録が行える期間が設定されており、その3ヶ月以外では取引を行うことは難しい。

その為、マーケット期間の最終日には世界中で立て続けに選手の移籍が行われることが通例である。

駆け込みの移籍は、得てして「パニック・バイ」になることもあり、混乱の中で行われることも…。

なかなか難しい取引となる最終日の移籍。その中で最も成功したと言える10名とは?

10位:アスミル・ベゴヴィッチ(ポーツマス→ストーク・シティ)

移籍金:300万ユーロ(4.6億円)

年度:2010年

ボスニア・ヘルツェゴビナ代表の守護神は、2010年の冬のマーケットでストーク・シティへと移籍した。

彼はデビューのチェルシー戦で5失点を食らうも、その後成長を見せてリーグ最高レベルの若手キーパーになった。

2013年にはギネスに載る超ロングシュートを決めるなどして話題になり、2015年にはチェルシーへと引き抜かれている。

9位:ジャーメイン・デフォー(ウェストハム→トッテナム)

移籍金:700万ユーロ(10.7億円)

年度:2004年

トッテナムとは2回契約を果たしたデフォー。一度はポーツマスに放出されたが、また戻ってきた。

最初の加入は、ボビー・ザモラとの金銭+トレードだった。そして177試合に出場し、64得点を決めた。加入直後の2004年はチーム最優秀選手に。

あの時トッテナムは中堅クラブであったが、デフォーの助けがあってヨーロッパへの扉を開いたといえる。

8位:マルアヌ・フェライニ(スタンダール→エヴァートン)

移籍金:1500万ポンド(23億円)

年度:2008年

フェライニはすぐにイングランドでインパクトを残した。2008年の9月に加入。ユニークなヘアスタイル、そして時に出るエルボーで。

しかし、彼が作り出すピッチ上の混乱は様々なゴールを生み出し、中盤をもカオスにする。

彼はデイヴィッド・モイーズ下のエヴァートンで重要な存在となり、そして2013年にも最終日にマンチェスター・ユナイテッドへ移籍。ただ、そちらはベスト10ではない。

7位:ロビー・キーン(リーズ→トッテナム)

移籍金:700万ポンド(10.7億円)

年度:2002年

リーズが彼の売却に際して大きな移籍金を求めたのは公平な話である。しかし、700万ポンドというのは格安だった。

9年間にかけてトッテナムでプレーした彼は303回出場し122ゴールを決め、クラブの歴史上でもトップクラスのFWとなった。

デビューシーズンを含めて3回クラブ最優秀選手に選ばれたことは、彼のパフォーマンスを評価している。ただ、その中で唯一リーグカップしか手にできなかったのは不運だった。

6位:カルロス・テベス&ハビエル・マスケラーノ(コリンチャンス→ウェストハム)

移籍金:なし

年度:2006年

ウェストハムにアルゼンチンの若きスター2名が同時に加入したとき、世界は驚きに満ち溢れた。

22歳のマスケラーノは苦戦したが、2007年にリヴァプールへと貸し出された後に本領発揮することに。

一方、テベスは降格の危機にあったウェストハムを救い出し、マンチェスター・ユナイテッド戦の勝利にも貢献した。

5位:アシュリー・コール(アーセナル→チェルシー)

移籍金:500万ポンド(7.7億円)

年度:2006年

チェルシーの歴史の中でも「最大の掘り出し物」の一つと考えられているコールは、500万ポンドとウィリアム・ギャラスの譲渡でやってきた。

彼はスタンフォード・ブリッジでの9年間でプレミアリーグ優勝1回、FAカップ4回、チャンピオンズリーグ1回を含む9つのタイトルを獲得した。

4位:ウーゴ・ロリス(リヨン→トッテナム)

移籍金:800万ポンド(12.3億円)

年度:2012年

リヨンで活躍を続けていたウーゴ・ロリスは、一時期マヌエル・ノイアーとも比較される世界最高クラスのGKと評価された。

したがって、わずか800万ポンドという安い価格で獲得する事ができたのは、今思えば驚きである。

それ以来、彼はクラブでも代表でもキャプテンとなり、最終ラインから全体を導いている。トッテナムは常にそこから恩恵のみを受けてきた。

3位:クロード・マケレレ(レアル・マドリー→チェルシー)

移籍金:1600万ポンド(24.5億円)

年度:2003年

レアル・マドリーの中でもっとも重要な選手と言われていたマケレレは、2003年にチェルシーへ移籍。ジネディーヌ・ジダンもそれに不満を訴えたとも。

そしてアブラモヴィッチ体制のチェルシーへやってきた彼は217回の出場し、ジョゼ・モウリーニョのチームで不可欠な存在となった。

ロンドンでの最後のシーズンでは、アブラム・グラントの下でチャンピオンズリーグ決勝進出を果たす。

2位:ルイス・スアレス(アヤックス→リヴァプール)

移籍金:2280万ポンド(34.9億円)

年度:2010年

もうすべての論争は忘れてしまった!ルイス・スアレスの獲得は、リヴァプールが近年行ってきた中で最高の契約だった。

マージーサイドでの4シーズンで133試合に出場し、決めたゴールは82。カルトヒーローの地位を確固たるものにし、フェルナンド・トーレスをすっかり忘れさせた。

リヴァプールをプレミア優勝に導くことはできなかったが、カップ戦では頂点に登り、PFAからは年間最優秀選手賞も受け取っている。

1位:ウェイン・ルーニー(エヴァートン→マンチェスター・ユナイテッド)

移籍金:2000万ポンド(30.7億円)

年度:2004年

今のところは実感がなくなっているかもしれないが、ウェイン・ルーニーがマンチェスター・ユナイテッドの勝利のチャンスを大いに後押ししていたことは間違いない。

ユナイテッドで524試合に出場し、246ゴール。レッドデビルズのユニフォームを着た最高の選手の一人となり、12シーズンで9タイトルを獲得した。

また、PFAベストイレブンに3回、年間最優秀選手に1回、ファンが選ぶ年間最優秀選手に2回、最優秀若手選手賞2回を獲得している。

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