川崎市 インフル患者が過去最多 学級閉鎖 依然多く 川崎市麻生区

川崎市内の過去5年間の定点あたりの患者数

 川崎市内のインフルエンザの発生状況が1月24日に発表され、市内61カ所の定点医療機関の1週間の平均患者数が52・16人となり、統計を始めた1999年以来過去最多だったことが分かった。市内の幼稚園や学校などの学級閉鎖数が44学級(1月30日)と多く、市の感染症情報センターは「子どもから大人への感染に注意を」と呼びかける。

 第3週(1月15日〜21日)の定点あたりの報告数は、52・16人。統計以来最も多かった2005年の50・83人を超えた。前週(8日〜14日)の24・07人から急激に増加し、定点あたり30人で発令される「警報」レベルをはるかに上回った。

 川崎市感染症情報センターは「通常はA型が先行し、沈静化してくる2月ごろからB型が流行するが、今年はB型も同時に流行していることが患者数を押し上げている要因の一つ」と話す。市内でも、患者の約半数がB型を占めている。

 同センターは、今後の流行状況について「沈静化、拡大は分からない」としながら、「学級閉鎖数をみると、患者数はまだ増えていくのでは。家族へ感染が広がることもあるので注意してほしい」と呼びかける。

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