神戸製鋼所アルミ・銅事業部門の4~12月期決算、経常増益108億円

 神戸製鋼所アルミ・銅事業部門の17年4~12月期決算は売上高2609億円(前年同期比8・7%増)、経常利益108億円(同8・0%増)だった。アルミ板販売などが好調に推移したことで売上高が拡大した。

 利益面もアルミ・銅製品の品質不正に絡んだ費用負担を計上した。しかしながら、非鉄市況の上昇で在庫評価面で95億円の増益効果を得たため増益となった。

 アルミ圧延品の販売数量は、缶材出荷が前年並みだったものの、パネル材などの自動車材需要が好調に推移したことで前年実績を上回った。伸銅品販売数量は、銅板条において自動車用端子や半導体向けの需要が増加したものの、銅管において一昨年12月に発生したタイ生産拠点での設備トラブルにより販売数量が減少。全体数量は前年実績を下回った。

 なお18年3月期決算について、経常利益を前回公表(17年10月30日)の100億円から80億円へ下方修正した。売上高は3450億円で据え置いた。

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