「今季前半戦、最も成長&復活したベストイレブン」

欧州主要リーグはシーズンの折り返しを迎えている。

ここでは、『Squawka』による「今季の5大リーグでも最も復活した(成長した)ベストイレブン」を見てみよう。

GK:バンジャマン・ルコント(モンペリエ/フランス)

昨季までロリアンでプレーしていた彼は、今季ライバルチームであるモンペリエに加入。

26歳の守護神にはまだフランス代表キャップはないが、ここまでのパフォーマンスはディディエ・デシャン監督にインパクトを与えているのは間違いない。

今季のリーグ戦では1試合平均2.54回のセーブを記録。昨季は1.74だった。

リーグ中位のモンペリエだが、失点数の少なさでは首位PSGに匹敵する。昨季は同じ時点で倍以上失点していた。

RB:ヨシュア・キミッヒ(バイエルン/ドイツ代表)

彼については少し説明する必要があるかもしれない。

キミッヒはすでに世界最高の右SBになれるポテンシャルを示している。ただ昨季はやや途中出場も多く、退団も噂された。その成長が順調ではないという懸念があったのだ。

だが、今季はフィリップ・ラームの完璧な代役として活躍し、バイエルンとドイツ代表の『Player of the Year』にも選ばれた。

いまだフィジカルへの懸念は残るが、今季は右SBとしてうまく適応し、完璧なクロススキルを見せている。

CB:トーマス・ヴェルマーレン(バルセロナ/ベルギー代表)

ある選手の不運は、別の選手へのチャンスになる。

ハビエル・マスケラーノとサミュエル・ウンティティの負傷によって、ヴェルマーレンはチームへ復帰すると、バルベルデ監督からの信頼を勝ち取った。

彼が出場した試合でバルサは負けないというデータも話題に。さらに、パス成功率もチームトップの92%を記録している。

ただ、最近の試合で負傷してしまい、数週間の離脱となってしまった。

CB:メフディ・ベナティア(ユヴェントス/モロッコ代表)

ユーヴェ1年目の低調なパフォーマンスにより、ベナティアは昨夏にも退団するのではと噂されていた。マルセイユへの移籍話もあったのだ。

だが、そういった批判をはね返し、レオナルド・ボヌッチの後釜という重責を全うしている。

パス成功率は90%を記録し、1試合平均の守備的アクションでもチームトップの値をマーク。さらに、重要なゴールも決めている。

古巣ローマとの対戦での決勝点は、今季の驚異的な改善ぶりを象徴するようなものだった。

LB:ファビアン・デルフ(マンチェスター・シティ/イングランド代表)

ペップ・グアルディオラは選手を再活性化させる手腕でも知られている。

だが、昨夏の時点では退団が決定的だったデルフに対してやったことは、驚きにほかならない。

指揮官のパーソナリティによって、デルフはパオロ・マルディーニの再臨になれると説得された。

無論それは言いすぎだが、デルフはシティが18連勝した試合において13試合で先発した。

RW:ラヒーム・スターリング(マンチェスター・シティ/イングランド代表)

ペップがシティの監督に就任して以降、スターリングほど成長した選手はいない。

彼は皆が分かっていたその才能を完全に開花させ始めているのだ。

今季は14ゴール9アシストと圧巻のパフォーマンスを披露。指揮官もその成長ぶりを讃えている。

CM:ルイス・アルベルト(ラツィオ/スペイン代表)

かつてリヴァプールにフィットできなかった彼は、ラツィオへ移籍した昨季も相変わらずに見えた。

だが、もはやそういった評価はあてはまらない。今季は殻を破り、ゴールとアシストで貢献しているのだ。

昨季は得点に絡む機会はわずか3度しかなかったが、今季はすでにゴールとアシストの合計数で2桁以上を記録している。

CM:ジェシー・リンガード(マンチェスター・ユナイテッド/イングランド代表)

このところ得点を量産しているリンガード。本来は攻撃的な選手だが、ここでは便宜上センターハーフとした。

今季はすでに二桁得点(全コンペティションで)をマーク。ユナイテッドではロメル・ルカクと彼しかいない。さらに、アシストも多い。

かつて、サー・アレックス・ファーガソンは、彼を元フランス代表MFジャン・ティガナと比較し、「いずれものになる。(ティガナは)24歳まで脚光を浴びたことがなかった。リンガードも同じようになると思うね」と予言していた。それは完璧に当たったようだ。

LW:ピオーネ・シストゥ(セルタ/デンマーク代表)

2016年夏にミッティランからセルタ入りした際、その移籍はかなり大げさに称賛された。リーガに馴染むにはやや時間を要したが、今季は環境にも慣れた。

爆発的なウィンガーである彼は、直線的であるのと同様にテクニカルでもある。その速さはセルタのクリエイティビティ性の主要な要素となっている。

昨季は30試合で3アシストだったが、今季はすでに二桁アシストをマークしている。

CF:アルフレズ・フィンボガソン(アウクスブルク/アイスランド代表)

2016年1月にアウクスブルクへ移籍したフィンボガソン(当初はローン)。

それから3シーズンかかったが、ブンデスリーガで最も脅威なストライカーのひとりになった。

昨季までの2シーズンの合計得点数は10だったが、今季はすでに11ゴールをマークしている。

CF:シモーネ・ザーザ(バレンシア/イタリア代表)

かなりの悪評が立っていたイタリア人ストライカーは、批判をはねのけるような活躍を披露。生まれ変わったように見える。

昨季は6ゴールだったが、今季はすでに二桁となる10ゴールを叩き出しているのだ。

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