二宮ブランドのイメージキャラクター「おとちゃん」の着ぐるみが１月27日、駅前町民会館に登場し、注目を集めた。同会館で開かれた地場産品販売会の来場者や、吾妻山の菜の花見物に訪れた観光客らとの記念撮影や握手に応じた。
町商工会女性部が昨年、自分たちで材料を揃えて着ぐるみを制作した。おとちゃんは『日本書記』に出てくる日本武尊（やまとたけるのみこと）の妻で、吾妻神社に祭られている弟橘媛命（おとたちばなひめのみこと）が題材。部員たちは、鮮やかな十二単の衣装を縫い、髪の毛には毛糸や細く帯状に裂いた布を用いるなど試行錯誤の末、厚手の布で「緑の黒髪」を表現した。「眉毛の形や瞳の輝きなど、美人過ぎず親しみやすい顔立ちに仕上げるのに一番苦労しました」と杉本勝子部長は話す。
この日の販売会では、地サバのすり身を使って女性部が開発した「おとちゃんバーガー」の宣伝に着ぐるみも協力、60個が完売した。「今後も町の活性化やＰＲに役立てたい」と同部。
