県議補選松浦市区 「市発展に私を使って」 市議で実績の高橋さん

 新人3人が争った県議補選松浦市区は、高橋勝幸さんが市議3期12年の実績を評価され、三つどもえの戦いを制した。

 市議選での得票は毎回トップクラス、直近2年は議長も務めた。だが、今回は保守票を奪い合う混戦に。自民からも支部レベルの推薦しか得られず、何度も「厳しい」と漏らした。

 それでも「松浦のために力を尽くしたい」という原点を忘れなかった。伊万里松浦病院の誘致など、これまでの「成果」をアピールし、着実に支持を広げた。激戦でも笑顔を絶やさない姿勢に後援会スタッフも奮起。知名度に甘えない「どぶ板」選挙で、県議へのくら替えを果たした。

 「当選確実」の一報が伝わると同市調川町の事務所は拍手と歓声に包まれた。高橋さんは「市の発展のために存分に私を使ってほしい」と恩返しを誓った。

初当選を果たし支援者と喜びを分かち合う高橋さん=4日午後9時56分、松浦市の選挙事務所

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