ユーヴェより魅力的 ”イタリアの神童”が選んだフランス行き「モナコは若手の能力を引き出すスペシャリスト」

ジェノアを離れたペッレグリ photo/Getty Images

ジェノアでセリエA最年少デビュー記録を作った16歳のイタリア人FWピエトロ・ペッレグリは、今冬にフランスのモナコに移籍する道を選んだ。ペッレグリには国内王者ユヴェントスも関心を示していたことを考えると、16歳の青年がセリエAを離れたのは意外な判断だったと言える。

では、なぜ国内王者のユーヴェではなく国外のモナコを選んだのか。仏『FootMercato』によると、ペッレグリと代理人のベッペ・ルッソ氏はモナコが若手育成のスペシャリスト的存在だったのが主な理由と明かしている。モナコは近年アントニー・マルシャルやキリアム・ムバッペ、トマ・レマルなどビッグクラブの関心を集める若きタレントを輩出し続けている。ユヴェントスに比べて若手にチャンスを与えるベースが出来上がっているところに魅力を感じたようだ。

「我々はモナコ行きが選手の成長においてベストな選択肢だと考えた。モナコは若手の能力を引き出すスペシャリストであり、それが我々が選んだ1番の理由だね。レオナルド・ジャルディムの下でチームも上手く組織されている。ピエトロは彼の指導で間違いなく伸びるだろう。他のクラブも彼に関心を示していたが、様々な理由からモナコにYesと答えた。モナコには若手が入る場所があり、より才能を自由に表現することが許されているんだ」

ユヴェントスにもDFダニエレ・ルガーニやMFフェデリコ・ベルナルデスキなどイタリアの将来を背負うと期待されるタレントが所属しているが、彼らも十分なプレイタイムを確保できているわけではない。近年モナコが若手育成で大きな成功を収めてきたことを考えると、ペッレグリも母国イタリアにこだわる必要はなかったのだろう。

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