日本ファブテック、小中学生や就活中の学生向け自社の工場見学会通じて業界PR

 大手ファブリケーターの日本ファブテック(本社・茨城県取手市、社長・坂本眞氏)は、社会貢献の一環として国内4工場での見学会開催に注力している。地元の小中学生や就職活動中の学生らを主な対象とし、橋梁・鉄骨業界のPRを通じて将来の担い手確保につなげるのが狙いだ。

 橋梁製作の主要拠点で本社併設の取手工場(工場長・西本哲也氏)では、毎月1~2回のペースで実施。1月30日には、取手市立白山小学校の5年生ら約70人が社会科見学で訪れた。

 はじめに山口史夫副工場長が企業概要を説明。会社案内用のビデオを上映後、「取手工場の広さは東京ドームの3・3個分」「レインボーブリッジや東京都庁といった著名物件を手掛けた」など、子どもの関心を引きそうな事柄を紹介した。

 続いて児童らは2班に分かれて工場内に入り、関東地区の高速道路向けに出荷する橋梁の橋桁など大型構造物の製作工程を見学。案内役の社員の説明を聞きながら、天井クレーンやシャーリング機といった大型装置、厚板の切断や穴あけ、溶接などの作業の様子に見入った。

 日本ファブテックは「ここ数年で地元の小中学校からの見学要請が増えた。鉄骨業界に興味を深めてもらい、見学者の中から入社する人が現れてくれればうれしい」と効果を期待する。

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