ソース派?醤油派? 長年の論争に神戸から新たな火種「ソースで作っためし友」

(ソースで作っためし友 全5種)

目玉焼きにはソース派?醤油派?長年にわたる論争に新たな火種が勃発。神戸市民御用達の「どろソース」味の佃煮「ソースで作っためし友」が登場。遂にご飯のお供にも、ソース派・醤油派論争がはじまるのか!?話題の商品の底力を、編集部員で徹底検証してみた。「目玉焼きは醤油派」のひとも「ご飯はソース派」になるかもしれない。

永遠の【ソース派?醤油派】 論争

牡蠣フライシーズン真っ盛り。さて、何をかけて食べようか。ソース?醤油?それともタルタルやマヨネーズ?筆者は断然、醤油派だ。では、目玉焼きはどうだろう?こちらも永遠の争いと言っても過言ではない。

ただでさえ終わりが見えない「ソース派or醤油派」論争に、この度新たな火種を落とすことになるかもしれないツワモノが現れた。

白飯に「ソース派」登場の兆し?

永遠の論争の土俵に、新たに名乗りを上げたのは、ごはんのお供の定番「佃煮」である。

とんかつやメンチカツなどのフライの定食、ソースカツ丼に焼きそば定食(大阪にはお好み焼き定食まで)といったメニューが存在するのだから、ソースとごはんが合うことは明々白々だ(炭水化物×炭水化物が許せるかはまた別問題である)。考えてみれば、ソース味のごはんのお供があってもいいではないか。

あったのだ。こんなものが。

ソース味の佃煮「ソースで作っためし友」

その名も「ソースで作っためし友」。そのまんまである。作っているのは兵庫県にある老舗珍味メーカー「伍魚福」。

実はひとことで「ソース」といっても意外と地域性があることをご存知だろうか。出身地や居住地によってなじみのものが異なる。例えば東京を中心とした関東圏の人ならば真っ先に「中濃ソース(ブルドッグ)」が思い浮かぶだろう。広島県民には「オタフクソース」、愛知県など中部地方では「コーミソース」が定番だ。その地の郷土料理とともに、地元のメーカーの味が伝えられてきたのだろう。

ソースで作っためし友」に使われているのも、どこぞのものか得体の知れないただのソースではない。兵庫県民、特に神戸市民が愛してやまない「どろソース」ときた。

■オリバーソース「どろソース」とは

ウスターソースの沈殿部分で、野菜・果実、香辛料などの成分がぎっしりつまったピリ辛ソース。

大正12年創業の老舗メーカー・オリバーソース株式会社が作る、神戸市民おなじみの味。

真っ赤なラベルにややおどろおどろしく書かれた「どろ」のソースが印象的な真っ黒のソース。この「どろソース」が、おなじく神戸の「伍魚福」とタッグを組んで誕生したのが「ソースで作っためし友」シリーズなのだ。

(ソースで作っためし友 全5種)

しょっぱなから5種類も作るとは、正直なかなか思い切ったことをする……。佃煮の定番「かつお昆布」「しいたけ」の他、「茎わかめ」「しょうが」「しじみ貝」などを取りそろえる。ラインナップもなかなか個性的だ。

果たして本当にソースの味がするのか。醤油の佃煮に対抗できるほどの旨さを持ち、「ソース派」「醤油派」論争に発展するまでの力を秘めているのか……。

今回は醤油味ならだれもが食べたことがあるであろう定番の「かつお昆布」で、ソース味の佃煮のポテンシャルを検証してみた。方法は簡単。炊きたての白飯と「ソースで作っためし友 かつお昆布」をのせて食べるだけ。最後に「ソース派or醤油派」のアンケートをとった。

「ソースで作っためし友」大検証

公平を期すために、審査員には、編集部3人とその辺にいた取り巻き3人を巻き込み、関西人・関東人各3人で実食。予め審査員のソース派・醤油派データをとっておいた(タルタル・マヨ派にはあえてどちらかを選んでもらった)

(公平を期したつもりであるが、人選的にはやや醤油派が優勢か……。)

では早速検証にうつろう。
袋を開けた瞬間、普通の佃煮とは違う、やや甘い香りが漂う。確かに、間違いなくソースの香りだ。

ごはんの上にのせてみる。

ごはんの温かさによってさらに香りが立つ。……意外と食欲がそそられる。なかなかうまそうではないか。

分厚めの昆布にソースのコクが加わった佃煮。醤油の佃煮だとものによっては塩気が強いものもあるが、こちらはソース特有の野菜やくだものの甘味があってまろやかな印象だ。

■審査員の声

**「すごい、ちゃんと"どろソース"の味がする!」(関西人)
「たこ焼き食べてるみたい。これにマヨネーズチョイ足しとか絶対うまそう…。」(関西人)
**
そう、ソースは隠し味程度ではなくしっかりとソースの味が感じられるやや濃いめの味付け。

**「マイルドな甘さもあるしこれは子供が好きそう~。」(関東人)
「ソースなんてありえない!と思ってたけど……意外と、アリかもしれない。」(関東人)**

最初はやや否定的な目でみていた関東人もまんざらでもない。

**「醤油の佃煮よりこっちの方が断然ごはんがススム!おかずとして成立する。満足感が大きい!」
「あー。確かに、_ソーっす_ね!まさにめし友」**

最初はおそるおそるだった箸の進み具合も、終盤になるにつれて徐々にペースがあがってくる。特に男性陣からはかなり高評価が得られた。なんだかんだでソース好きの日本人。まろやかな甘さと、最後にやってくるピリッとした辛みがアクセントになって、不思議とクセになる。

■ご飯にはソース?醤油?【検証結果】

ソース派:2名、醤油派:4名という結果に。ソースで味付けされた佃煮どころか「どろソース」自体初めてというやや不利な状況において、少数ながらもソース派も現れた。中には目玉焼きも牡蠣フライも醤油派であるにも関わらず、ご飯はソース派という人まで。ちなみにソース派だったのはいずれも男性陣。これは……もしかするともしかして、まだまだ伸びる可能性を秘めているかもしれない。

新たな論争に発展の予感!?白ご飯に「ソース派」誕生

この「ソースで作っためし友」シリーズ、奇抜な発想でありながらも5種類それぞれの素材によってソースの配合を変え、よりソースのおいしさを感じられるように作られているのだという。もし今回の検証がしじみ貝だったら……もしくはしょうがだったら……ひょっとすると、少し結果は変わったのかもしれない。

「ソース」にしろ「醤油」にしろ、あくまで主役を引きたてる調味料であってメインではない。それも、たかが二択だ。であるにも関わらず、ここまで長年続いてきたソース派醤油派論争にはやはりそう簡単に終止符は打てそうにない。

白飯に「ソース派」?「醤油派」? 長きにわたる論争に、神戸から新たな火種がここに落とされた!

■ソースで作っためし友■
(伍魚福/兵庫県)
http://www.47club.jp/31M-000059gfk/goods/detail/10112387/

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