【きらり女性・信越地区の鉄鋼関連企業】〈フジイコーポレーション/業務物流・若林諭子氏、海外営業・清水有希氏〉気持ちを込めた丁寧な対応 当事者意識持った取り組みを

 除雪機、農業機械製造、鋼材加工販売のフジイコーポレーション(本社・燕市、社長・藤井大介氏)は昨年、燕市のつばめ輝く女性賞(広報担当・森田理恵氏)を受賞するなど女性活躍が着している。

 機械事業営業部業務物流グループの若林諭子氏は製品受注、業務全般を引き受ける。新入社員が初めに社内業務やマナーを教わる頼もしい存在でもある。

 「電話の応対も一つの営業。できるだけ感謝の気持ちを込め、丁寧に対応するよう心掛けている」という。

 担当窓口は営業、部品、製品、OEMと幅広く、担当者と密に連絡しながら在庫状況や納期の回答を任される。

 結婚、出産を経験した。ワークライフバランスに不自由はなく同居している義母に家事を任せているが、冬の繁忙期は残業できるよう配慮しているという。

 機械事業営業部海外営業の清水有希係長は主にアジア地区を担当。営業推進活動、輸出に必要な出荷の手配、海外展示会の準備などを担当する。

 長い時は2~3週間海外へ。語学を使った仕事に就きたいと入社。英語、スペイン語、韓国語は入社後も勉強を続ける。「アジア圏は英語がネイティブではないお客様も多い。1文を短く理解しやすい英語を心掛けている」。

 「嬉しいのは注文をいただいた時。上司からは自分という人間を売るように言われた。当事者意識を持って取り組みたい」と語る。

上司から

 ▽小林祐介機械事業営業部次長(若林氏の上司)

 「受注・納品業務の要で頼りになる存在。商品知識の習得に熱心で、常にお客様第一の姿勢は社内の手本に。工場見学の説明担当で一期一会を大切にし、当社のファンを確実に増やしている」

 ▽菊地秀男機械事業営業部海外営業次長(清水係長の上司)

 「語学に堪能で異文化への適応力、理解力が高い。女性らしいきめ細やかさ、冷静な状況判断で商談や展示会の運営が行える頼もしい存在。さらに輝くことを期待している」

今後の抱負

 若林氏「自分の業務を他の方にもできるような仕組みづくりを行っていきたい」

 清水係長「海外営業の比率を伸ばしていけるよう力になりたい。日本製の良さを分かっていただけるお客様にアピールしたい」

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