民進「新しい党目指す」 党大会、参院選へ準備

 民進党は4日、党大会を東京都内で開き、衆院選時に分裂した立憲民主党や希望の党との合流を視野に「中道的な新しい党を目指す」と明記した2018年度活動方針を採択した。大塚耕平代表は来年の参院選に関し、1人区では野党候補を一本化し、複数区でも競合を回避するなど他の野党との選挙準備を加速させる意向を示した。

 大塚氏は党大会で、友党と位置付ける立民や希望との連携強化の必要性を強調。参院選に加え、統一地方選でも立民などとの間で「調整を実務的に開始するべく、働き掛ける」と訴えた。

 党大会後の記者会見では、新しい党への移行を巡る党名変更の可能性について「民進のままでは難しいと思っている人もいる。検討は必要かもしれない」と語った。

 党大会に来賓で出席した連合の神津里季生会長は、旧民進勢力が分裂している現状に関し「自民党の1強政治に漁夫の利を与えるとの懸念を持たざるを得ない」と述べ、民進を軸に再結集を急ぐよう求めた。

 党大会では、衆院選時に立民や希望から立候補した元職らの地域活動を支援できるなどとした規約改正などを了承。衆院選前の希望との合流判断について「誤りだった」とした17年度活動報告もまとめた。

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