五島市のキャッチコピー「総選挙」で策定へ 来月4日まで投票受付

 長崎県五島市は、市のキャッチコピーとなる「ブランド・メッセージ」を、市民や市出身者らによる投票で策定する。メッセージの候補は三つ。3月4日までを「総選挙期間」とうたい、市内各地やインターネット上で投票できる。こうした取り組みは県内自治体では初。5日は市役所で野口市太郎市長と高校生が1票を投じて企画をアピールした。

 投票をきっかけに五島について考えてもらい、策定したメッセージを市のPR強化につなげる狙い。高校生が選挙応援部隊となり、投票を促す動画も制作中。完成次第、市のホームページ(HP)やケーブルテレビで流す。

 候補は「わたしがわたしに還(かえ)る島」「“あなたらしい”暮らし、あります」「島で、夢が、動き出す」-の三つ。企画に賛同したU・Iターン者の有志が研修や会議を重ねて考えた。

 同市には現在、市公式のキャッチフレーズはない。策定したメッセージは島内外で幅広く活用していく。5日は野口市長と、応援部隊の奈留高2年の窄中彰太さん(16)、五島海陽高3年の倉橋莉加さん(18)、五島高1年の山口紗永さん(15)が市役所で会見後、投票。「みなさんの投票が五島市の未来をつくる」と参加を呼び掛けた。

 投票箱は市役所や空港、港、市立図書館など市内約30カ所や各種イベント会場に設置。市のHPからも受け付け、年齢や居住地に関係なく誰でも投票できる。投票者の中から抽選で510人に、策定したメッセージが入った限定ステッカーを贈る。問い合わせは市情報推進課(電0959・72・6369)。

自分が好きなブランド・メッセージに投票する生徒

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