〔海外地震〕台湾・東部の花蓮県付近でM6.0 震度7相当の揺れ観測 邦人9人が軽傷(2/8) これまでに7人死亡、67人行方不明、250人以上負傷

台湾・中央気象局によると、現地時刻6日23:50頃(日本時間7日00:50頃)、台湾東部、花蓮県を震源とするM6.0の地震が発生しました。この地震で、花蓮県花蓮市と宜蘭県南澳では、現地の震度階級で震度7級の揺れを観測しています。
なお、台湾の震度階級「中央気象局地震震度分級表」によると、震度7級は日本の震度7に相当する階級です。
この地震については、日本国内でも揺れが観測されました。気象庁の観測によると、M6.3、沖縄県与那国町で震度2を観測しました。一時、宮古島・八重山地方の沿岸では、若干の海面変動の予想(津波被害の心配なし)が発表されました。【2月8日07:00現在、レスキューナウまとめ】

■発生事象〔台湾・中央気象局〕
・発生日時 :2月6日23:50頃(現地時刻)
・震源地  :花蓮県近海(北緯24.1度、東経121.7度)
・震源の深さ:10km
・地震の規模:M6.0

■人的被害〔NHK・共同・日経・朝日など〕
【死者】7人
【行方不明者】67人
【負傷者】250人以上(邦人9人含む)
・11階建てのホテル「統帥大飯店」の1~3階部分が押しつぶされ、60代女性が死亡。
・店舗と住宅が入るビル「雲門翠堤」の低層部分が崩れて傾き、2人が死亡。このほか60代男性1人が死亡。
・台湾当局によると、落下物による負傷者が出ている。
・傾いたホテルで、宿泊客ら29人が建物内に閉じ込められ、消防が救助活動中。

■物的被害〔NHK・共同・産経・朝日など〕
・消防当局などによると、花蓮市内のホテルの1階部分がつぶれ、別のホテルも傾いている。
・台湾当局によると、花蓮市では市街地の少なくとも4つの建物が倒壊したり、傾いたりした。
・高速道路や橋などにも被害が出ている模様で、花蓮につながる高速道路は落石危険のため封鎖された。
・ガス管の損壊なども報告されている。

■邦人安否〔NHK〕
・台湾の外交部が現地の病院に確認したところ、これまでに花蓮市内の3つの病院で邦人9人が手当てを受けたがいずれも軽傷。
・観光庁によると、日本国内の旅行会社からツアーの参加者が被害にあったという情報は入っていない。

■その他〔AFP〕
・台湾東部では過去3日間、M3~4級の地震が100回近く発生。

■台湾で過去発生した主な地震
・2016年2月6日04:57頃(日本時間)、南部・高雄市付近を震源とするM6.4の地震が発生し、複数のビルが倒壊するなどして、100人以上が死亡、400人以上が負傷したほか、住民が倒壊したビル内に閉じ込められる事態となった。

・1999年9月21日01:47頃、台湾中部でM7.6の内陸直下型地震が発生し、死者2321人、行方不明者57人、負傷者約8000人、被災家屋5万棟以上など被害は台湾全土に。プレート境界のある台湾は活断層による大地震が多く20世紀中では最大の地震となった。パソコンなどの部品製造など経済的にも大きな影響した。

・2013年03月、南投県仁愛郷でM6.1の地震、80人以上が負傷したほか、6月にも仁愛郷でM6.3の地震で、2人死亡〔共同〕
・2006年12月、最南部屛東県でM6.7とM6.4の地震、2人死亡〔共同〕
・2002年03月、東部花蓮沖でM6.8の地震、7人死亡〔共同〕

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