防衛省に再発防止要請 米軍、自衛隊ヘリ事故で知事

 米軍施設を抱える15都道府県でつくる渉外知事会会長の黒岩祐治知事は6日、防衛省で福田達夫政務官と面会し、佐賀県で起きた陸上自衛隊ヘリコプター墜落事故や米軍機の相次ぐ事故への再発防止を求めた。

 福田氏は自衛隊機の墜落について「われわれの活動は地元の信頼と理解が大前提。国民の生命と身体の安全を一番に守る自衛隊が、国民に心配を与える事態を遺憾に思う」と陳謝し、原因究明に取り組むことを強調した。

 黒岩知事は「隊員の方が亡くなり、心からお悔やみ申し上げる」と述べ、安全対策を要請。面会後、「自衛隊まで民家に突っ込む最悪の事態となった。安全面へのさらなる配慮が必要だ」と語った。

 面会は、昨年10月の沖縄県東村での米軍ヘリコプターの不時着・炎上を受けて予定されたもので、全ての米軍機の緊急点検の実施など、渉外知事会がまとめた要請書を手渡した。翁長雄志沖縄県知事も同席した。

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