物材機構、データ活用の材料開発手法で米研究所と研究交流

 物質・材料研究機構は6日、材料開発の効率化に向けた新手法として期待されるマテリアルズ・インフォマティクス(MI)分野で米・国立標準技術研究所(NIST)と研究交流を始めると発表した。

 MIは材料科学にデータ科学を融合させる材料開発の新手法。鉄鋼材料の研究開発でも活用が模索されている。

 両者の担当部門間で連携することで1日に合意した。機械学習を用いた材料データの高度な抽出技術や、材料データの収集・管理・公開に関わるリポジトリ(保存庫)の技術開発、データを蓄積・保持するためのデータプラットフォームの技術開発を共同で進める。

 MIの研究開発はアジアや欧州を含む世界各国で大型プロジェクトが進んでおり、米国での「マテリアル・ゲノム・イニシアチブ」ではNISTが主導的な役割を果たしている。

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