川崎市長、Jアラート訓練疑問視

 先月31日に実施した全国瞬時警報システム(Jアラート)の国民保護サイレン一斉訓練について、川崎市の福田紀彦市長は6日の定例会見で「庁内で認識できたとは思うが、これを一般的に広めていくことにどれほど効果があるのか疑問だ」と懐疑的な姿勢を示した。

 訓練は北朝鮮による弾道ミサイル発射を想定し、県が主導して県内全33市町村で実施。川崎市は市内の混乱を避けるため、屋外での防災行政無線は使わず、市役所と区役所に限定してサイレン音を流した。

 福田市長は「県内一斉にやるということで取り組んだ。個人個人でJアラートのサイレンや対応を確認してもらいたいとは思うが、市がサイレンを鳴らす取り組みの効果は分かりづらい」と述べた。

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