足柄上選挙区杉本透県議 「合併議論が必要」 上郡5町、南足柄市に呼びかけ 南足柄市・大井町・松田町・山北町・開成町

杉本氏の話を聴く支持者ら

 南足柄市と小田原市の任意協議終了を受けて県議会足柄上選挙区選出の杉本透県議(64)=自民3期が「今後も合併議論が必要」との考えを示し、南足柄市を含む足柄上地域での合併議論の開始を呼びかけた。

 杉本氏は1月27日に後援会が大井町で開催した新春のつどいでこの考えを表明した。会場には衆参両院の地元国会議員のほか、杉本氏が所属する自民党の同僚県議、南足柄市連合支部長、JA、足柄上郡5町の町長・議長、各市町の議員合わせて44人が顔をそろえ出席していた。

 支持者を含む約500人を前にあいさつした杉本氏は「目に見える課題を解決するのは行政だが、政治家は夢を語らなければならない。夢を共有する賛同者を増やしながら地域をつくっていくのが政治の役割」と述べた。

 その上で昨年末に合併を見送り終了した小田原市と南足柄市の任意協議に触れ「南足柄の市民はこの合併について行政と同じ情報を常に共有し、自分たちの考えを訴える場があったのだろうか」と疑問を呈した。

 さらに、県内に政令市(横浜市、川崎市、相模原市)を除く30の自治体があるなかで、県西地域には2市8町の自治体がある点にも触れ「町行政の運営がさらに厳しさを増すなかで、自治体には適正な規模があると感じる。(合併について)2市8町も白紙、2市も白紙になったが『今のままでいい』とはならない。もう一度情報を提供したなかで合併を議論していく必要がある」と指摘。「そうした話し合いをこの1年間、各地で積極的に行い5町の首長さん、あえて南足柄市とも話をしていきたい」と述べ、議論の深まりに期待感を示した。

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