鉄鋼連盟、政府の審議会で低炭素社会実行計画進捗を報告

 鉄鋼業の地球温暖化対策の進捗をフォローアップする産業構造審議会(経産相の諮問機関)と中央環境審議会(環境相の諮問機関)の合同会合(座長・秋元圭吾・地球環境産業技術研究機構システム研究グループリーダー)が7日開かれ、日本鉄鋼連盟の高橋望・地球環境委員長(新日鉄住金環境部長)らが、低炭素社会実行計画の進捗状況を説明した。

 高橋委員長らは2016年度の二酸化炭素(CO2)排出実績などを基に、低炭素社会実行計画の進捗を報告。20年を目標年とするBAU目標(BAU=新たな対策を打たないで現状のまま推移した場合)については、16年度までの進捗率が約8割に達したと説明した。

 報告ではこのほか、国際貢献によるCO2削減(エコソリューション)、鋼材を使用した製品段階の削減(エコプロダクツ)の16年度時点の実績なども示した。委員からは「鉄鋼業の取り組みがよく理解できた」など、評価する意見が相次いだ。

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