もう一度走る<<5>>/Yasuko Marue

10月7日に初めてトイレを使ってくれたラン君は

その後も

毎日

毎回

失敗することなくトイレを使ってくれました。

トイレの失敗はなかったのですが、排泄物を隠したいという本能からか時々フリースで隠してました。

でも隠しているラン君の姿を想像すると自然に笑顔になってしまいました。

ティシュペーパーを置いたら、それで隠してくれるのかな?

そんなことを考えては笑っていました。

ラン君は、予想以上に短期間でトイレを覚えてくれました。

怪我をしてなかったら、もっと早く覚えたと思います。

困ったこと、不便なことがあると私はワクワクします。

もちろん、一瞬は凹みます。

でも、すぐに気持ちを切り替えます。

アイデアを考えている時間がとても楽しいです。

動物と暮らすことは工夫次第でより快適になります。

叱らない

失敗した時、叱りません。

成功した時に誉めます。

何度でも誉めます。

できて当然ということでも誉めます。

だから毎回

“トイレを使ってくれてありがとう”

“トイレでできるなんて偉いね!”

って言っています。

誉められたことは

私も同様

また、したくなります。

あきらめない

あきらめずに工夫します。

我慢しない

我慢からは何も生まれません。

でも

忍耐は必要だと思います。

想像力を働かせることも忘れてはいけないですね。

まさか

こんなことはしないだろう

そう思ったことを

します!

ラン君が我が家に来た日

キャリーバッグからケージに移そうと思ったら

サッと高い棚に飛び乗りました。

まさかの出来事でした。

怪我をしているから高い所には上がれないだろうと決めつけていました。

咄嗟の時には思いがけない行動をすることを忘れていました。

我が家に来て4日目には私が見ていてもご飯を食べるようになりました。

でも、相変わらず

シャーッ!

フーッ!

カッ!と言われ

猫パンチももらってました。

猫パンチは攻撃のためではなく防御のためだと思うと、どれ程つらい経験をしてきたのだろう?と胸が痛くなりました。

私のことを怖がらなくなってほしいけど、焦らないでラン君が少しずつ心を開いてくれるのを待つことにしました。

自分がラン君の立場だったら

そう考えると

ゆったり構えることができました。

ラン君に出逢って

ちょっとした変化でも大喜びしてました。

4本の足で立っているラン君を見た時

感動して夢中で足の写真を撮りました。

に続く

著者:Yasuko Marue (from STORYS.JP)

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