もう一度走る<<6>>/Yasuko Marue

我が家に来てから20日を過ぎた頃にはラン君の耳を掻いてあげることと

マッサージが日課になっていました。

カラーを着けていると耳を掻くことも、毛繕いもできません。

そしてアニマルコミュニケーションで

“首が疲れる”

とラン君が伝えてくれたので首と肩のマッサージもするようになりました。

最初の頃は野性味溢れるラン君にマッサージをできるようになるなんて思ってもいませんでした。

マッサージをしていると

気持ちよさそうに目を細めたり

うーっという声が聞こえてきました。

ラン君が言葉を話せたら

“うーっ、そこ、そこです!”って言っているのかな?と

勝手に想像していました。

通院にも

病院での処置にも

慣れてきたラン君ですが10月の末になっても、まだミャーと鳴いてくれませんでした。

それでも、ラン君の表情が少しずつ変化していることを感じました。

この頃は

焦らず

ゆっくり

大丈夫!が口癖になっていました。

動物はとても敏感に人の気持ちを読み取ります。

私が、ドーンと構えてなかったらラン君が不安になると思っていました。

退院から1ヶ月過ぎると2.6kgだった体重が3060gに増えました。

それでも、まだまだ細身です。

ラン君は通院を嫌がることもなく

処置してくださる先生を怖がることもなく

威嚇することもなく

自分の置かれた状況を理解しているように感じました。

に続く

著者:Yasuko Marue (from STORYS.JP)

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