南極のいまに歓声 川崎・菅小で生中継授業

 南極と衛星回線で結んだ「南極授業」が8日、川崎市多摩区菅の市立菅小学校で行われた。第59次南極地域観測隊に同行し、昭和基地に滞在している同小の山口直子教諭(44)が生中継で、南極のいまの様子を子どもたちに伝えた。

 山口教諭は国立極地研究所(東京都立川市)や文部科学省などの教員派遣プログラムで昨年11月27日に日本を出発、オーストラリアで南極観測船「しらせ」に乗船、12月20日に同基地に入った。

 同小の体育館に衛星回線のテレビ会議システム用プロジェクターを設置。出席した3〜6年生の児童約570人は、教諭や他の観測隊員の「南極は夏で気温は0・3度」といった説明に聞き入った。

 ペンギンの営巣地の画像に歓声を上げた子どもたちは、「オーロラはどうやってできるのか」「トイレや風呂はどうしているのか」と質問していた。山口教諭は2月中に基地を離れ、3月下旬に帰国する予定。

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