住友電工とNEC、車載部品開発で協業 AIやIoTの技術活用

 住友電工と日本電気(NEC)は9日、車載部品の企画・開発などで協業を始めたと発表した。両社が持つAI(人工知能)やIoT(モノのインターネット)に関する技術を活用。情報通信ネットワークとつながる自動車に関する製品を皮切りに、連携して事業化に取り組む。協業による開発品は、2023年に発売される自動車への搭載を目指す。

 IoTの進展で自動車が情報通信網に接続され、新たなサービスが可能になるなど自動車を取り巻く環境は大きく変化している。今回の協業は両社のシナジーを発揮し、環境変化に対応した製品を創出することが狙い。

 住友電工は車載部品などハード面で多彩な技術があり、NECはソフト関連の知見が豊富。両社では今後、定期的に会合を開くなどして共同で製品開発に取り組む。

 協業は自動車メーカーのニーズを検討する段階からスタート。製品の企画から開発、実証など製品化までの一連のプロセスを連携して進める。協業テーマの第一弾が情報通信網とつながる車で、今後は順次協業範囲を拡大させていく方針。

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