2017年の市内の救急出動件数は1万1711件と、過去最多だったことが分かった。また、火災発生件数は過去最少だった16年よりも増加。放火が大きく増えたことが要因とみられる。
大和市消防本部によると、17年の救急出動件数は1万1711件となり、これまで最多だった前年の16年から435件増え、過去最多を更新した。
市内では5年前の12年に出動件数が1万件を超えた。14年に前年比11件減と若干の減少はあったものの、基本的には年々増加傾向が続いている。
17年の出動件数のうち、65歳以上が54%と半数以上を占めている。また、種別では、「急病」が多くなっている。
放火が大幅増
一方、2年連続で減少していた市内の火災発生件数。17年は51件と前年より19件増え、3年ぶりの増加に転じた。
種別では、建物火災が30件(前年比9件増)と最も多くなっている。
主な火災の原因としては、放火および放火の疑いが22件となっており、前年よりも16件の大幅増となったことが、火災発生件数全体の増加につながった。
消防本部では対策として、防火パトロールのほか、広報による注意喚起などに取り組んでいる。
そのほか市では、県内自治体で最多数となる街頭防犯カメラの設置も進めており、放火を含む犯罪の発生抑止施策も進めている。