バレンタイン商戦本格化 長崎県内、写真映え重視 売り場も工夫

 14日のバレンタインデーに向けた商戦が本格化している。近年は本命チョコだけでなく、自分へのご褒美として高額商品を購入する傾向が高まっており、県内の各商業施設は、全国で人気の商品や写真映えする商品を集めたり、売り場作りに趣向を凝らしたりして集客アップを図っている。

 アミュプラザ長崎(長崎市)は14日まで、国内外で人気の計23店舗約100種類を集めたチョコレート博覧会「ちょこぱく」をJR長崎駅かもめ広場で昨年に続き開催。見た目がかわいく写真映えする千円台の商品を多く集めているほか、3千円台の高級商品も人気という。蛇口をひねるとホットチョコレートが注げる“インスタ映え”のスポットも設け、顧客の取り込みを図る。

 自分用に3千円分を購入した市内の女性会社員(34)は「普段は買えないチョコが多くそろうのはこの時期だけ。期間中は何度か足を運んで、いろんな商品を楽しみたい」と話す。

 浜屋百貨店(同市)は、県内初登場の欧州有名ブランドの商品を含む2千~3千円台の価格帯の商品が好調で、売り上げは前年比1割増になっているという。約500種類の商品が並ぶ「バレンタイン王国」を開催中の佐世保玉屋(佐世保市)は、クレープやワッフルなどをその場で楽しめるブースを初めて設置。来場者に長時間滞在してもらう工夫を凝らしている。

多彩なチョコレートが並び、女性でにぎわう「ちょこぱく」会場=長崎市尾上町、JR長崎駅かもめ広場

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