解き明かせ、横須賀の謎 「月刊ムー」監修の冊子作成

 横須賀の街を歩きながら歴史にまつわる謎解きを楽しむ冊子を横須賀集客促進実行委員会(市、横須賀商工会議所、京急電鉄)が作成した。UFOや超能力など国内外の超常現象の専門誌「月刊ムー」(学研プラス)が監修を務めた。市担当者は、「自分の足を使ってミステリーを解き明かしていく興奮を味わってほしい」と話している。

 冊子では、海に身を投げた伝説が残る日本(やまと)武尊(たけるのみこと)の妻の弟(おと)橘(たちばな)媛(ひめの)命(みこと)、徳川家康の外交顧問を務めた英国人ウィリアム・アダムズ(三浦按針)、幕末に黒船を率いて浦賀に来航したペリー提督という横須賀ゆかりの歴史上の人物に関する三つの謎が出題されている。

 参加者は、月刊ムーの新人記者として特集記事を任されたという設定。冊子に書かれた編集長の指示やクイズをもとに現地に足を運び、ミステリーの真実に迫る。読み解いた“調査結果”を指定された各施設に報告すると、ステッカーが渡され、全3種類を集めるとオリジナルのクリアファイルがもらえる。

 市担当者は「古代から東京湾の玄関口だった横須賀は、さまざまな時代の変化を受け入れてきた場所。要の海として、不思議な歴史がある」と、ミステリーが専門の月刊ムーとコラボした魅力を語る。

 冊子は、市内の京急線各駅や市観光案内所などで24日から5月6日まで配布。期間中は、市内の飲食店3店舗でUFOや宇宙人をモチーフにしたミステリーメニューも楽しめる。

 3月4日には、ムー編集長の三上丈晴さんと、横須賀開国史研究会会長で郷土史家の山本詔一さんによるトークショーを市内で開催。参加希望者は、観光情報サイト「ここはヨコスカ」の応募フォームから申し込む。

 問い合わせは、市観光企画課電話046(822)8124。

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