買い物して市に寄付 イオンと座間市が協定

 大型商業施設「イオンモール座間」(座間市広野台)の開業を前に、同市とイオンは9日、子育てやまちづくりに関する包括連携協定を結んだ。市民サービスの向上、地域活性化を目指した取り組みで、第1弾として市のマスコットキャラクター「ざまりん」や市の花ひまわりをデザインした電子マネーカード「ざまひまわり WAON」を3月に発売する。カードを使うと支払った金額の0.1%が同市に寄付される。

  協定では子育て、災害対策、市政情報のPR、産業活性化・地域雇用創出、健康増進など計9項目で連携する。電子マネーカードもその一環で、県内だけではなく、千葉県、東京都、山梨県の総合スーパー「イオン」など計77店舗で販売し、順次全国で売り出す。チャージ金額の上限は5万円で、全国約37万3千カ所で利用できる。

 同様のご当地カードは同社と各地の自治体が連携して発行され、熊本県のPRキャラクター「くまモン」などをデザインしたカードが人気を集め、寄付額が300万円を超えるケースもあるという。

 今回目標とする3万枚が販売されると、座間市には年間約120〜150万円の寄付が集まる見通し。市は寄付金を基金として、子育て関連に充てていきたい考えだ。

 締結式で座間市の遠藤三紀夫市長は「時代にマッチした開発を手がけていただいた。協定の締結はスタートライン。日本の地域社会のモデルとして(連携を)深めていければ」と話した。イオンモールの村上教行取締役会長は「地域のさらなる発展、日々の暮らしの向上に寄与できるよう取り組んでいきたい」と言葉に力を込めた。

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