マタニティ・サポート119 135号渋滞でも安心 箱根町・湯河原町・真鶴町

 湯河原町で準備が進められていた妊産婦搬送車「マタニティ・サポート119」が1月31日に報道向けに公開された。町によると専用車の導入は全国初という。

 妊産婦の安心・安全のため町が約1千万円かけて導入したもので、利用登録できるのは4月以降に出産予定の湯河原・真鶴の妊産婦(里帰り出産含む)。2町には58人いるとされ、約半数の29人が登録している。

 2町には産婦人科がなく、小田原の市立病院や熱海の国際医療大付属病院での出産が多い。これまではマイカーで産院に向かうのが常だったが、国道135号線は渋滞の名所でもある。この車両はあらかじめ決めた入院日に妊産婦を迎えに行き、いざという時には赤色灯とサイレンを鳴らし、135号線に連なる大渋滞も抜けられる。町に4台ある通常の救急車に比べると装備品は半分以下だが、臍帯クリップや滅菌ガーゼなどが多めに積まれているのが特長。隊員たちも産科医などから特別な研修を受ける。2週間前も通常分娩とするため、搬送は早ければ3月中旬から始まる。

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