面白さは「自己完結」 面打ち泉が作品展 横浜市泉区

 能面づくりを行うサークル「面打ち泉」(奥田博美会長)の作品展が2月1日まで区役所1階の区民ホールで開かれた=写真。

 能面づくりは、およそ22cm×15cm×8cmほどのヒノキの角材からスタート。カンナやのこぎり、ノミなど様々な道具を使い分け、彩色まで行う。会員それぞれ制作ペースは異なるが、多い人で年2〜3、週末メインの制作者は年に1つが精一杯だという。奥田さんは「難しい作業の連続だが、最初から最後まで、とにかく自分ひとりで完結するのが面白いところ。また、それが喜びでもある」と話す。会員の中には、地域の学校などに寄贈する人もいるという。「伝統文化でありながら、目にしたり、手にしたりすることは少ない。多くの人に見てもらい、話題が広がれば」と続ける。

 期間中は20代から70代まで14人の会員らが制作した25作品を展示。壁面から浮かび上がるように展示された能面の迫力に、訪れた人たちは感心した様子で見入っていた。
 

© 株式会社タウンニュース社