河津桜、春の足音 三浦でまつり

 早咲きの河津桜を楽しむ「第16回三浦海岸桜まつり」が京急線三浦海岸駅前(三浦市南下浦町上宮田)などで開かれている。来場者を迎えるセレモニーが10日、同駅前で開かれムードを盛り上げた。まつりは運営委員会の主催で、3月4日まで。

 河津桜は同駅前や線路沿いに約千本ある。厳しい冷え込みが続く影響で現在は2分咲きで、今月下旬に満開となる見込みという。

 まつりの期間中は同駅前にテントが設けられ、ダイコンやキャベツ、マグロ、三浦ダイコンの焼酎などの特産品が販売されている。同委員会は例年並みの約30万人の人出を見込む。

 セレモニーでは吉田英男市長が「早春の三浦を多くの人に楽しんでもらえるよう、もてなしの心をもってお迎えしたい」、同委員会の西崎則雄委員長(73)は「テントには地元の野菜や三浦海岸ならではの土産品が並んでいる。桜を楽しんだ後に、寄ってほしい」とあいさつ。陣屋太鼓や市内の小学生によるダンスなどが披露されたほか、地場野菜を使った汁物が無料で振る舞われた。

 東京都小金井市から観光で訪れた主婦(60)は「来る時期が少し早かったが、汁物も食べられてイベントは良かった」と話していた。

 期間中は駅前や線路沿いの河津桜をライトアップする。駅前は午後5〜9時。線路沿いは今月28日までの午後5時半〜8時半。

 問い合わせは、市観光協会電話046(888)0588。

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