環境学習の成果発表 川崎の16小中学校

 子どもたちによる環境学習の1年間の成果を発表する「エネルギー・環境子どもワークショップin川崎2018」が10日、川崎市中原区の市立大戸小学校で開かれた。市立16小中学校の児童・生徒約300人が、教育関係者や保護者らを前に温暖化防止や環境保全を呼び掛けた。

 子どもたちは体育館内に学校ごとのブースをつくり、「多摩川の環境保護のため洗剤などを必要以上に使わない」(上丸子小)、「ダンゴムシを利用した土作りでのナス栽培の成果」(西生田中)などをテーマに発表。スライドや動画を使ったり、寸劇やクイズなどを交えたりしながら元気いっぱいに説明した。

 児童・生徒の投票で選ぶ「かわさキッズ大賞」と、大人が選ぶ「ワークショップ大賞」は、ともに高津小学校が選ばれた。「このままでいいの?〜私たちにできること」のタイトルで、生ごみを堆肥にするコンポストを使って米作りをした経験などを稲わらの正月飾りなどで説明し、好評価を得た。

 小倉小5年の児童(11)は「1カ月半、生ごみを学校に持ってきてコンポストに入れ、かき混ぜるなど一生懸命にやった。これからも環境に優しい生活をしていきたい」と話していた。

 市内の総合的な学習や生活科の教師らでつくる実行委員会が毎年開催し、15回目。文化勲章を受けた藤嶋昭・東京理科大学長や、風力発電研究の第一人者の牛山泉足利工業大学理事長らも駆け付け、熱心に発表を聞いていた。

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